尊厳のある製品、尊厳のあるビジネス


Photo by hoyasmeg


発展途上国で、小さい子供が頭にバケツをのせて水を運んでいるような場面は、ほとんどの人がイメージできるだろう。その労力を少しでも小さくするためのプロダクトが、上記の写真で Q Drum というもの。ドーナツ形で、真ん中に紐を通せば簡単に運搬する事ができる。



このように、本当に必要とされているものが世界中にどれくらいあるんだろう。最近不況なんて言っても、もっと大きいテレビが欲しい!とかそんなレベルだしね。この本は、あまり深く考えずに購入したんだけど、読み始めて冒頭で、あ、なんか活動家というか思想の割合が大きいかも?と不安になってしまったが、後半はカタログ的で、いろいろなソリューションがあってなかなかステキ。


「20歳までに感化されない人間は情熱が足りない。20歳を越えて影響を受けるのは熟慮が足りない。」みたいな言葉がある。これは社会主義についてだったかな。世界平和を!みたいなのは日常ではなかなかしっくりこない事が多いと思うけど、でもね、やっぱしない善よりする偽善というか、小さなアクションでも起こしたいですね。とりあえずはハイチかな。


タイトルは本書でふれられていた言葉。色々と考えさせられました。


世界を変えるデザイン――ものづくりには夢がある

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